Tsumugi

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回復への道に立って

自覚するということ

ずっと感じてきた違和感。うまく楽しめない、言い知れない不安、気になる人々の目、原因不明の疲れと頭痛、伝わらない気持ち。物心ついた頃から、いつも自分を見ているもう一人の自分。現実感が乏しく、毎日を何とか乗り越えてきたけどいつも付き纏うベットリとした影に怯えてきました。どこにいても、ここにいてはいけないような感覚。

楽しいこともたくさんありました。でも、楽しい気持ちの後には二日酔いの後のような気だるさ、焦り。楽しむことが悪いような、気後れするような感覚。

演技はたくさん身に付けました。どうすれば、普通に見えるか。どう振る舞えばマトモなのか。良い人そうだと思われるのはきっと、とても得意です。

人の気持ちや感情はとても敏感によく分かります。辛そうな人や悲しんでいる人がいると、何とかしないとと急にエネルギーが湧いてくる。しかし、反面、どこかですごく冷めて見ている自分もいる。自己主張できている人を見ると、不快感を覚えてしまう。

 

そして、段々と自分の感情が枯れてくる感覚、出来事や他人の感情に反応してケアばかりしてきた結果、私は長らく感情鈍麻に陥ってました。自分では、よくマトモに育って生きてこれたな。と自分のことを褒めたこともありましたが、実際にはエンジンの壊れた車に燃料を必死で注ぎ込んでなんとか走ってきただけでした。

 

これに気づくのに、24年かかりました。

 

2021年9月、私は自分が機能不全家族のもとで育ってきたアダルトチルドレンであると自覚しました。また、機能不全家族の中で身につけた不健全な思考・行動が心と体に深く根を張り、私を守ると共に本来の私を遠い過去に置いてけぼりにしてしまったと知ったのです。

 

私は、まだ回復への道のりを歩み始めたばかりです。足取りは重く、進んでいく先には霧がかかり、険しく不安定な道が続いています。このブログは大切な人を傷つけてしまい、激しい後悔と自己嫌悪と逃避の中、生まれ変わろうと一歩を踏み出したひとりの人間の物語です。私自身のために文章を綴っていきますが、どこかで見てくれている大切な人、そして誰か1人でも心に届き、それぞれの回復の道に繋がればと願っています。

 

文章と物語は1つの地続きではなく、今と未来と過去を行き来したりすることがあるかも知れません。深い苦悩と人生の先に、必ず回復と再生が訪れると信じて、自らが親になれる日が来るとこを願い、ブログを続けていきたいと思います。