愛するということ②
印象に残ったフレーズ
「愛とは自然に発生する感情ではなく、その人の意志であり技術である」「自分自身を愛せない者は、他の誰も愛せない」
人は誰しも、どうすれば愛されるか?を考えている。あるいは誰を愛するか?にばかり注意を払っている。それは多くの場合、自分中心の思考であってたり対象を問題としていたりする。しかし、実は重要なことは、自らがどうすれば相手を愛せるか。なのだ。
愛されているから、愛する。愛されたいから愛する。といった利己的、未熟的なものは愛ではない。また、自分しかいないから愛する。必要とされているから愛する。といった利他的な考えも、同様に強烈なナルシジズムを内面にはらんでいて、成熟しているとは言えない。ただ、自分が決めた相手を全力で信じて飛び込む。成熟した、思考、振る舞いによってその愛が結果として受け入れられて、生産的な愛情が周囲に広がっていく。
自分は、優しい振る舞いや相手のために我慢すること、先回りして行うこと、感情に反応することを愛だと勘違いしていました。利他的であればあるほど認められたい欲も出てきて空回りする。唯一の答え合わせは、その愛が生産的な活動かどうか、何かをまた生み出しているかどうか、なんですね。