Tsumugi

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わたしの物語②

原因不明の体調不良

小学校4年生の時、学校をよく休んでいた。お腹が弱いのは元々だが、この頃はやたらと微熱が続いていた。はっきりと記憶していないが、1週間くらい休む。というのを3回ほど短期間に繰り返して担任の先生が家庭訪問してきた。家ではあまり心配されていなかった気がするが、そこそこの事態だったようだ。

 

当時の記憶としては、同級生がうるさかったり、馬鹿みたいに騒いでいるのが"しんどく感じる"といったものだ。脳が刺激を受けすぎるので学校を拒否していたのだと思う。あと、怖い教師(○すとか口走るような輩)がいたのも嫌だったと記憶している。そのため、深刻な体調不良というよりはプチ不登校といった状態だった。よく、兄の友達に混じってNINTENDO 64の007ゴールデンアイを楽しんでいた。

 

しかし、この時の事を思い出すともう1つの事実が浮かび上がってくる。実は、父親が体調不良になり仕事を休みがちになったのがちょうど私が小学校3年〜4年の頃だったのだ。前回のブログでも述べた通りHSP気質だった私は恐らく家庭内の異変に気づいていたのだと思う。また、当然だが父親の不調は隠されていたため「何が起きているか分からない」状態だった。しかし、私は恐らくその異変を感じ取っており強くストレスを感じていたのだろう。ニワトリと卵の話になってしまうが、結果として小さい私はプチ不登校という形で声を上げていたのだと思う。

 

その後は、なんとなく学校に通うようになりサッカークラブなどで活躍したり、学校のテストも良い成績でいわゆる優等生として過ごしていた。父親も体調の波はある中でサッカーの応援に来ていたり、キャンプに行ったりと父親らしく振る舞おうと努力してくれていたそうだ。小学校5年くらいになると塾に通い出すのだが、あまり熱心には勉強しなかった。ただ、成績は良かったので地元で上位校を受験する予定でなんとなく過ごしていた。最近気付いたのだが、実はこの頃の記憶があまりない。特に家での記憶が非常に曖昧になっている。そんな中で、とても不気味で鮮明な記憶が一つある。

 

小さい頃遊んでいたおもちゃを破壊し尽くした

 

まるで巨人が人類を蹂躙するかのように、庭でウルトラマンゴジラのおもちゃをクワでバラバラに壊した。自分で言うのもなんだが、大人しくて優しい子どもだったのでこの行為は信じられない。何かにとても怒っていた。そう感じる。大袈裟かもしれないが、行き場のないエネルギーが怒りとなって破壊衝動になっていた。あるいは、自分の中の子どもを殺すイニシエーションだったと理解している。恐らく当時の私はこの時に封印されたのだろう。以後、今に至るまで解離症状があるのだがこの時がきっかけだったように思う。

 

もちろん、こんな事には誰も気づいていないし自分すら気づいていない。恐らく兄弟も何かの葛藤を抱えていたのだろうが、あまり正面を切って話すような関係ではなくなってしまっていたので実態は定かではない。ただ、この頃から兄弟喧嘩が増えてしまった。何かみんなが秘密を抱えているような家族に変貌し、健全な情緒の交流がなくなってしまったのだ。

 

それぞれの役割によってなんとか維持されている機能不全家族

 

がこの頃に出来上がっていくことになるのだった。

↓は再掲

機能不全家族
・非合理的なルールが強く維持されている
・子どもを守るという親の役割が放棄され、子どもが親のケアをすることがある
・家族もすでに分かっているけれど、公にできない秘密がある(性的虐待など)
・家族のなかに他人が入り込むことに抵抗がある
・暗い雰囲気でほとんど笑いがない
・家族同士のプライバシーがない(個人間の境界があいまい)
・家族から離れることが許されていない
・家族間の嫌なことや葛藤などは否定されて無視される
・変化に抵抗する
・家族は分断され、統一性がない

【機能している家族】
・親子それぞれの基本的なルールはあるが、柔軟に対応しながら家族を運営している
・親としての役割が機能し、子どもは親の役割を受け入れる。役割分担が明確で迷いがない
・家族に他人が入ることを許容する
・ユーモアのセンスが共有され、親にも子にも笑いがみられる
・家族それぞれのプライバシーが尊重され、自己という感覚を発達させている
・家族それぞれが家族であるとの所属感覚を持つが、家族から去ることも自由である
・家族間の葛藤はあって当然とされていて、そのたびに解決が試みられる
・常に変化し続ける
・家族に一体感がある

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